荻原規子のアンダンテ日記

歩くはやさで急がずに

文庫初掲載 スピンオフ「潮もかなひぬ」

今日が発売日の文庫新装版『薄紅天女』上巻下巻は、下巻のほうが少し厚みがあるのです。
巻末に、今までは掲載がなかった『空色勾玉』スピンオフの短編『潮もかなひぬ』が載っているからです。

2010年11月に出たムック本『<勾玉>の世界 荻原規子読本』のために書いたスピンオフでした。(このムックは、今も一部をのぞいた電子書籍版で読むことができます)
デビュー作のスピンオフを20年以上隔たってから書くのは難しいと思ったのに、狭也(さや)も稚羽矢(ちはや)もその世界も、すんなり出てきてびっくりしたのを覚えています。